2024.4.7(sun) 明治安田J1リーグ第7節 浦和レッズvsサガン鳥栖 @埼玉スタジアム2002
「高い修正力を見せつけ掴んだ確信の勝利」
国立での逆転負けから中3日、ホーム埼スタでサガン鳥栖を迎えた一戦。
個人的に九州勢(サガン鳥栖やアビスパ福岡)とはあまり相性が良くないイメージを持っています。
しかし優勝を目指すチームにとって連敗は避けなければなりません。
しかもホームでの試合。絶対に落とせない中現地観戦の感想を書いていきます。
スターティングメンバーはこちら。
リーグ公式サイト(https://www.jleague.jp/)より
渡邊を左SBに戻し、左WGには松尾が復帰。
キャプテン酒井はFC東京戦で痛めた箇所が原因なのかベンチ外となり、今季湘南から移籍してきた石原が初先発となりました。
試合を通じての感想は、「終始浦和が主導権を握っていた」。
前半早々のチアゴ・サンタナのCKからのゴールで先制パンチを与え、その後も松尾・前田の両WG中心に崩しに行きます。特に前半はグスタフソンのマークがさほど厳しくなくボールをさわれていたので、リズムが作りやすかった印象。
その中で岩尾・伊藤の両IHが攻撃時は相手CBまで裏抜けし、守備時はアンカー脇をしっかり埋めるなどヘグモ式IHに求められる攻撃のタスクに加え、守備でも素晴らしい対応を見せていました。特に伊藤はここまで中々見れなかった運動量が戻ってきて出して→走ると言う彼の特徴が存分に出ていたと思います。
また右SBで初先発となった石原も闘争心溢れるファイトに加え、的確な上がりで攻撃にも絡み非常に良い働きができていたように見えました。
特筆すべきはやはり、チアゴ・サンタナ。
この試合も先制点を取り3戦連発。決定力の高さを見せつけています。この得点もCKから相手との駆け引きを勝ちフリーになると岩尾のピンポイントクロスにヘディングで合わせるなど、ここまでPK、とんでもゴールと加えて得点バリエーションの豊富さが伺えます。この日は守備でも素晴らしい働きを見せ前プレに加えバックプレスでボールを奪うシーンも。いよいよ本領発揮と思わせる活躍だったと思います。
そのサンタナと同じくらい目立っていたのがCBの佐藤。
守備では変わらずの安定感。競り負けず、ポジショニングよく非常に効いていたように思います。
今日はそれに加え攻撃でも存在感を出していました。これまでの試合でも縦パスの意識は高く今日は松尾に素晴らしいアシストもしましたが、それに加えこの試合では効果的な持ち上がりも見れました。さながらショルツのようなプレーでした。これを見るとショルツが戻ってきた後も、マリウス・佐藤を加えた非常にハイレベルなスタメン争いになるのではないでしょうか。
松尾に関してもやっとコンディションが整ってきたのか左WGで抜群の動きを見せていました。彼の特徴であるスピードで相手を圧倒して優位性を作り決定機に繋げる。この動きを見せつけられると左WGの第一選択肢は松尾だなと改めて認識させられました。
途中で出場した大久保も得点を挙げるなどヘグモ監督の采配も的中していました。
大久保は中島との連携からPA内に侵入してゴールを上げるなど、彼の良さが出たシーンでした。
中島は左WGでのプレーでしたがやはりコンディションが良いと周りとは質の違うプレーを見せます。個人でも打開でき周りも使えるそのプレーは見ていてとてもワクワクします。彼がこのコンディションを維持しながら途中で出て来れる状況は浦和にとってとても心強いと感じました。
小泉に関してもプレスができ、相手を外すことができるのはやはり魅力だなと感じました。
全体を通じて自分たちのやりたいことができた試合でしたが、個人的に気なった事を少しだけ。
まず岩尾。現状では岩尾は外す事のできない選手です。ただ本来のポジションではないIH、しかも裏抜けに守備の穴埋めにとかなりのハードワークが求められます。元々スタミナはあるしケガにも強い選手ですが、36歳と決して若くない。これから夏に向けて昨年のような暑さになれば試合数が少ないとはいえ全試合で岩尾を使えるとは限りません。その際のリスクマネジメントをどうするか、小泉をスタメンにするのか安居を使うのか。ただ彼らが岩尾の役割をできるのか正直心配はあります。この辺りは今後どうするのかしっかり見ていく必要がある気がします。
もう一つは守備時にポケットを取られる回数が複数回あったこと。特に前半はポケットを取られ危ないシーンがありました。サガン鳥栖の選手やサポーターの方には大変失礼ですが、これが神戸やFマリノスのような決定力の高い選手がいるチームにやられていたら、こちらが失点していても全くおかしくないと思います。ここは個人がと言うよりチームとしての守備の意思疎通や熟練度を上げていく必要があると思うので今後改善されていくことを期待したいです。
アビスパ福岡・FC東京・サガン鳥栖と続いた3連戦を2勝1敗で乗り切り、3戦目となった鳥栖戦は非常にいい勝ち方ができたと思います。これを継続していきこの先に待つ上位陣との戦いで勝てるよう、よりチーム状況を上げていって欲しいと思います。次はアウェーの柏レイソル戦。武藤や犬飼、木下など浦和に縁のある選手もいるチームです。アウェーでの厳しい戦いになると思いますがしっかり勝てるよう引き続き応援していきましょう!
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