2024.3.30(sat) 明治安田J1リーグ第5節 浦和レッズvsアビスパ福岡 @埼玉スタジアム2002
「発展途上も着実な勝点の積み重ね」
前節の湘南戦では4-4の乱打戦を演じ、
代表ウィークの中断を挟んで迎えた今季2度目の埼玉スタジアム。
相手はルヴァン決勝と昨シーズンホームで敗れたアビスパ福岡。
同じ相手に直近3連敗は絶対に出来ないうえ、
今シーズン目標を達成するためにも落とせない一戦でした。
スターティングラインナップはこちら。
Jリーグ公式サイト(https://www.jleague.jp/)より
負傷明けの大久保が今季初先発。
前節より興梠に変えてチアゴ・サンタナ、小泉に変えて岩尾がスタメンに。
関根は負傷によりベンチ外となりました。
⚫︎前節同様良い試合の入り
前半最初は前節同様、良い感じの入りになりました。
4分には大久保→渡邊→サンタナの決定機。
渡邊は状況を見てインナーラップをオーバーラップに切り替えてPA内に侵入、
マークをキックフェイントで外してサンタナにクロス。
サンタナはフリーだったのでここは決めておきたかったし、決めていれば試合展開はまた違ってたはず。
また6分にはグスタフソンの縦パスをサンタナが収め、一人剥がしてドリブルからのミドルシュート。
これはかなり強烈でしたが相手GKの好守に阻まれてまたしても先制を逃しました。
サンタナのコンディションは確実上向いていると見え、チームメイトとの共通理解も深まっている様子で、
今後に非常に期待を持てる形です。
またこの試合で中盤を形成した、グスタフソン、岩尾、伊藤の関係性もとても良かったです。
19分には佐藤のパスを岩尾が受け、
伊藤が開けたスペースに走り込んでいたグスタフソンにダイレクトパス。
非常に良い展開で一気に前に運ぶ展開。とても素晴らしい運びが見られました。
そんな中、27分に相手パスを渡邊のミスで通してしまい意表を突くシュートに西川が遅れをとり失点。
良い展開で試合を進めていただけにこの失点は非常に残念。
渡邊のイージーなミスもありましたが、西川の反応が遅れたのは気になるところ。
ディフェンスがブラインドになったのかもしれませんが、弾けなかったかなーと正直思ってしまいました。
西川に関しては少し気になる部分もある。
相手を引き込んで裏を返すフィードを狙っているがその精度が低い。
相手が前からプレスに来た際にも、捌くのが遅くなったりミスキックになるなど見ておいてヒヤッとする場面がある。
終盤のセーブは見事だったがヘグモ式でのGKに求められる役割を果たせるのか今後に期待したい。
42分にも酒井のクロスを前田が頭で逸らし、中で混戦になり大久保がシュートしましたが決めきれず。
前半は0-1で終了しました。
⚫︎後半開始から熱いサポートが
逆転を目指す浦和に対して、後半直後から熱いサポートが届きます。
「歌え浦和を愛するなら」の大合唱!!
しかもこの日はゴール裏のみならず会場全体で行われました。
これ本当に鳥肌もんです。こういう所こそ会場で生で感じてもらいたい。
熱いサポートを受けて後半も浦和ペースで進む中、
64分右サイドから酒井のクロスが入り、これを左WGにポジションチェンジしていた渡邊が押し込み同点に!!
渡邊は移籍後初ゴール、浦和にとっても貴重なゴールになりました。
個人的に今季買ったユニは13番なのでとても嬉しいゴールです。
勢いそのままに自陣から佐藤が素晴らしいパスをセンター付近にいた岩尾に通し、
岩尾が右サイドを駆け上がっていた前田に絶妙なロングフィード。
湘南戦を思い出させるようなパスを通し、この試合ほぼなかった前田の1対1からの仕掛け、
鋭いクロスを相手がPA内でハンドしPK獲得。
ショルツ不在の中本来キッカーは岩尾だったようですが、
ここはまだ今シーズン無得点のサンタナに譲る形に。
サンタナが落ち着いて決めて逆点!!
この後も浦和は主導権を握り、
マリウスのバックヘッドや中島のPA内のシュートもありましたが追加点はならず。
試合終了間際には西川のビックセーブもあり、2-1で勝利。
今季ホーム初白星を飾りました。
⚫︎岩尾憲の進化
この試合を語るのに欠かせないのは岩尾憲。
ヘグモ監督の求めるIHをしっかりこなした。
裏抜けも行い、時にはグスタフソンを助ける動き、前線へのパス。
この選手はどこまで進化するのか。本当にすごいの一言でした。
珍しく足を攣る場面もあり彼の必死さがとてつもなく伝わってきた試合でした。
中断期間を経て少しずつではあるが着実に進化を感じてこれている。
特にヘグモ監督のJリーグへのアジャスト。
絶対に揺るがない土台を作りつつ相手によっては勝つために柔軟性を示す。
恐らくこのリーグで勝っていくために絶対必要な部分への理解が進んできているのだろう。
例えば逆転した後も守るのではなく点を獲りに行く。
これはこのチームの絶対に揺るがないであろう芯の部分。
対して岩尾が出場試合で重要な役割を果たしていると見ると、メンバー固定に拘らず、
チームをより良くするためにスタメンに抜擢する。
こういった変化はとてもポジティブに捉えるべきだと感じる。
健全な競争は今季試合数が少ない中でスタメン組には緊張感を与え、
控え組には認められれば試合に出れるという意欲を湧き立たせる。
優勝するチームはスタメンだけではダメで、控え含めた全員の力が必要。
今の浦和にはそんな雰囲気が少しずつ感じられる気がする。
次節は国立で対FC東京。
今季ホーム初白星のあとは今季初連勝と行きたい所だ。
特に渡邊にとっては古巣との対戦。
SBとして進化した姿を見せ浦和を勝利へ導いてもらいたい。
We are REDS!!